「九条の会」奈良

佐伯快勝師の経歴と、師語る「真言律宗」

 浄瑠璃寺住職 佐 伯(さえき)  快 勝(かいしょう) 師の経歴

小田原山浄瑠璃寺住職。1932年、奈良県に生まれる。1955年、奈良教育大学卒業(国文学)。公立中学校教師を六年間つとめたあと浄瑠璃寺に入り、1968年、父・快龍師の跡をうけて同寺住職となり、現在に至る。「小田原説法」と題した説法誌も出している。1980年まで、京都府教育委員をつとめる。著書;「入門・仏教の常識」「入門仏事・法要の常識」「巡礼大和路の仏像」「古寺巡りの仏教常識」「菩薩道」「仏像を読む」「ブラフト神父との対話集・釈迦とキリストとの対話」

師が語る「真言律宗」

宗祖は興正(こうしょう)菩薩(叡尊:鎌倉中期の律宗の僧。西大寺の中興開山:一二0一ー一二九0)と言いまして、いわゆる、西大寺・叡尊さんです。この方が鎌倉時代に興した奈良仏教の一つなんです。今の「何宗何派」ということは、昔はないわけでして、このお寺も出来た時には、何宗もないわけです。どの勉強もみんなそのお寺でやるわけです。だんだん鎌倉時代あたりには宗派が出来上がってきます。その中で「真言」というのはいわゆる大自 然の神秘が、いのちの世界、そこに仏をみ、神をみるわけですね。そういうことが、「大変な時代になるほど大事なんだ」ということを、醍醐寺で勉強なさっていた時に、叡尊さんが師匠に教えられるわけです。こういう酷(ひど)い時代の凡夫に、「真言密教こそ妙薬だ」と。ところが、そのことを受けて真言の勉強をずうっとなさるんですけれど、そこで真言の勉強をしている人間自体が「どうもおかしい」と。はっきりと、「魔道に堕(お)つ」なんという言葉をお使いになっていますね。「真言の輩(やから)、多く魔道に堕(お)つ」と。「何でこういうふうな酷(ひど)い状態になっておるのか」ということを、また勉強したら、「仏教で一番大事な戒律がおろそかにされている」と。平安の末期から、この辺りがその一つの拠点なんですが、真面目な坊さんたちが「戒律復興」という運動を興しておりまして、それに取り組むわけです。そして、結局は、「真言」と「戒律」とを車の両輪のようにする。この教えこそが大事だということで、それが一つの宗派になるわけです。それで「真言律」という。



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佐伯快勝師の最新の著書

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by 9jo-nara | 2009-10-10 06:58
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