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「九条の会」奈良

元防衛官僚の柳澤さん講演「具体的事例監視を」安保法厳しく批判

 元防衛官僚で内閣副長官補を努めた柳澤協二さんが27日、奈良市登大路町の県文化会館で「安保法制と日本の将来」と題して講演した。かって内閣の中枢で防衛を怛っでいた柳澤さんは「70年間戦争をしていない日本と安全保障関連法は相いれない。「具体的事例を監視していかなければいけない」と安保関連法を厳しく批判し、訪れた市民ら約100人が真剣な表情で耳を傾けていた。
 講演は県保険医協会と奈良反核医師の会が主催。
 柳澤さんは70年に防衛庁に入庁、防衛研究所長などを経て、2004~09年に内閣官房副長官補 (安全保障・危機管理担当)に就任。安全保障などを担当し、自衛隊イラク派遣では実務責任者を務めた。
 柳澤さんは安保関連法を、自衛隊派遣▽武器使用▽米軍への物資や役務の提供▽罰則-の4点を定めたと解説。自衛隊による他国軍への補給や輸送などの後方支援の活動範囲や、国際平和協力活動での武器使用が拡充されることについて「自衛隊が敵を作り、殺すリスクを伴う」と述べ、『自分の身に置き換えて問題を考えていない』と与党を批判した。
 また、隊員の危険性についても「武器を使わなかったイラク派遣でも、宿営地への着弾など危険があった。イラク派遣以上のことをすれば、戦死者は必ず出る」と指摘した。
     【芝村侑美】

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by 9jo-nara | 2015-09-28 11:08
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